簡易トイレの屎尿処理
簡易トイレの屎尿処理
PT-11 バクテリア凝固剤
この商品は、弊社のペールトイレの屎尿処理用に20年前に開発したものです。嫌気バクテリアと高分子ポリマーを混合させた処理剤で、災害時ではトイレに溜まった屎尿を長期間ポリ袋に入れて放置する事などを想定し商品化しました。しかし、その後災害等による需要がほとんど無かった為、やむなく東北大震災を最後に生産を終了しました。
この商品の詳細な効果を示すデータ等の地面に埋めた場合の実地検証は残念ながらありません。土に埋めてしまうとバクテリア製品の効果か、土中にいたバクテリアの働きなのか判別するのが難しく実証不可能になったからです。
しかし、別商品の”携帯・救急トイレ”で、便器袋をプランターの容器として人糞を堆肥化する実験を行いました。この場合は地面では無く、容器に人糞と赤玉土にバクテリアを入れて堆肥化を試みた結果、消臭の効果と獅子唐とニガウリの植物が育つことを確認しています。
QQ-B 嫌気バクテリアによる栽培実験
従って、屎尿をキャンプ地や登山などで頻繁に地面の穴に埋める事は、大腸菌等が地下水に混入して汚染の原因となり、自然の中の富栄養化が進み植物の分布図に影響するなどの弊害が起こるようです。
結論として簡易トイレの屎尿処理も理想的には、やはり水洗トイレと同様に配管を詰まらせない様に凝固剤を入れずに下水に流し、汚水処理場のバクテリア処理で清水となり河に還すのが現代の最善の屎尿処理方法だと言えます。
2021-09-11 16:03:23
炎の社長ブログ
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